2021年11月09日
米軍の旧式身分証
米軍の旧式身分証
2021/11/9 更新
●旧式の米軍の身分証について●

当方は身分証について『右も左もわからぬ素人』なので、以降当ページの内容はおおよそによる曖昧なまとめであることをお断りしておきます。
米軍では身分証明のためのID書類を常に携帯している。
基地のゲートの出入りや、戦場での身分照会、戦死した時の身元特定のためである。
これまで当ブログでは、現代版のプラスティックカード製のIDカードを紹介してきましたが、現在の形式になる以前、紙製の身分証時代から振り返りたいと思います。
●『 DD Form 2 』●
第二次大戦以降の身分証は紙製の印刷カードに必要事項を記載署名した書類をラミネート加工したものを用いてきた。(どの時代からラミネートされたかは不明)
『 DD Form 』というのは《 Department of Defense Format 》のことで「国防総省書式」を指す。
報告書や申請書のあらゆる規定書類の書式を定めた規格で、Form のあとに続く数字が分類コードにあたる。
米軍のIDカードは《 Document 》と呼ばれ、つまり携帯式の規定書類であるということ。
これは現代のプラスティックカード製のIDカードに記載されている内容も国防総省の規定書式に則っている書類の扱いとなる。

これはベトナム戦争当時、おそらく1968年に発行・支給された身分証で陸軍のもの
顔写真は後から貼り付け、ラミネートで挟んで防水加工される
★記載内容★

DD FORM 2MC 表側
表側には左に米軍(Armed Forces)のエンブレム、右に所属する軍のエンブレムが印刷され、有効期限、フルネーム、自筆署名、階級、登録番号(軍籍番号)が記載される。中央には名前入りの顔写真を貼り付ける。
カードの左端の縁に『DD FORM 2MC』と年式の表示がある。
DD FORM 2のあとに続く文字は各軍の略で、A陸軍、MC海兵隊、AF空軍、N海軍である。

DD FORM 2MC 裏側
裏面には当人の指紋と身体特徴(身長、体重、血液型、目の色、髪の色)、生年月日、上官の署名と入隊した年月日、身分証自体の登録発行番号の記載欄がある。
記載項目を書き込み、署名をして指紋を転写、写真を貼る。ラミネートで挟んで密封して身分証として仕上がる。
これらのDD Form-2は現職の職業軍人、予備役、退役に分類のため色が異なるものが支給され、軍属家族には色と記載が異なる同型状のDD Form 1173や2765などが発行される。
この書式は1998年にプラスティックカードの身分証に更新された後までほぼ同じ書式のまま使われたようです。
●『 DD Form 2 』98年式●

1998年からバーコードが記載されたプラスティックカードに切り替わる。
(トップ画像と同じ)

現役の州兵の身分証
全面に米軍(Armed Forces)のエンブレムが下地になり、これまでの紙製DD FORM 2と同じ構成の内容、加えてホログラムシートで覆われ偽造防止の仕様になった。
右下の管理番号の項目がService Number (軍籍番号)からSocial Security Number (社会保障番号)に変わっていることがわかる。
だた、社会保障番号(SSN)は数字と名前がわかるだけで色々なことに利用できてしまうため、2008年頃からこの社会保障番号の記載を身分証に表示しないようにする、大規模な規格変更が数年掛かりのプロジェクトで進行した。それは裏面のバーコードにも記載しないように変更され、代わりにDoDの管理番号に置き換えられていった。

青地の退役者のカード。全面に丸いホログラムが反射しているのが見える。
これは各種画像からの推測だが、ベースの無記名カードがあって、コピー機みたいな機械で白黒の顔写真と記載事項を印字して、ホログラムシートを重ね貼りしているような製法の質感に見てとれる。
(ホログラムが確認できる画像は少ないので、そもそも付いていないものもあるかもしれない)
特に退役軍人または家族に支給される物では、顔写真と印字にズレが見受けられ、印刷したシートを後付けで貼り付けたように見える。

中央の顔写真の白無地と枠線がずれ、右端を見ると、偏っているのがわかる

軍人を父に持つ子供の身分証
当方ではこの98年式の『DD form 2』のレプリカを製作受注しております。
ご興味がある方は下記リンクをご覧ください。
なお、当方で製作・受注をしている身分証のレプリカは、日本国内においてのみ合法的に所有できるものだけ作成しております。
それ以外の適法性を欠くものは作成しておらず、製作依頼もお受けしておりません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レプリカIDカード取扱い一覧
https://kamyu408.militaryblog.jp/e969403.html
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★米英軍の身分証明IDカードの実物について★
http://kamyu408.militaryblog.jp/e911069.html
2019/11/6 更新
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
米軍現用の身分証の種類について《軍籍、政府職員、民間人》
https://kamyu408.militaryblog.jp/e1019026.html
2020/1/30 更新
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2021/11/9 更新
●旧式の米軍の身分証について●

当方は身分証について『右も左もわからぬ素人』なので、以降当ページの内容はおおよそによる曖昧なまとめであることをお断りしておきます。
米軍では身分証明のためのID書類を常に携帯している。
基地のゲートの出入りや、戦場での身分照会、戦死した時の身元特定のためである。
これまで当ブログでは、現代版のプラスティックカード製のIDカードを紹介してきましたが、現在の形式になる以前、紙製の身分証時代から振り返りたいと思います。
●『 DD Form 2 』●
第二次大戦以降の身分証は紙製の印刷カードに必要事項を記載署名した書類をラミネート加工したものを用いてきた。(どの時代からラミネートされたかは不明)
『 DD Form 』というのは《 Department of Defense Format 》のことで「国防総省書式」を指す。
報告書や申請書のあらゆる規定書類の書式を定めた規格で、Form のあとに続く数字が分類コードにあたる。
米軍のIDカードは《 Document 》と呼ばれ、つまり携帯式の規定書類であるということ。
これは現代のプラスティックカード製のIDカードに記載されている内容も国防総省の規定書式に則っている書類の扱いとなる。

これはベトナム戦争当時、おそらく1968年に発行・支給された身分証で陸軍のもの
顔写真は後から貼り付け、ラミネートで挟んで防水加工される
★記載内容★

DD FORM 2MC 表側
表側には左に米軍(Armed Forces)のエンブレム、右に所属する軍のエンブレムが印刷され、有効期限、フルネーム、自筆署名、階級、登録番号(軍籍番号)が記載される。中央には名前入りの顔写真を貼り付ける。
カードの左端の縁に『DD FORM 2MC』と年式の表示がある。
DD FORM 2のあとに続く文字は各軍の略で、A陸軍、MC海兵隊、AF空軍、N海軍である。

DD FORM 2MC 裏側
裏面には当人の指紋と身体特徴(身長、体重、血液型、目の色、髪の色)、生年月日、上官の署名と入隊した年月日、身分証自体の登録発行番号の記載欄がある。
記載項目を書き込み、署名をして指紋を転写、写真を貼る。ラミネートで挟んで密封して身分証として仕上がる。
これらのDD Form-2は現職の職業軍人、予備役、退役に分類のため色が異なるものが支給され、軍属家族には色と記載が異なる同型状のDD Form 1173や2765などが発行される。
この書式は1998年にプラスティックカードの身分証に更新された後までほぼ同じ書式のまま使われたようです。
●『 DD Form 2 』98年式●

1998年からバーコードが記載されたプラスティックカードに切り替わる。
(トップ画像と同じ)

現役の州兵の身分証
全面に米軍(Armed Forces)のエンブレムが下地になり、これまでの紙製DD FORM 2と同じ構成の内容、加えてホログラムシートで覆われ偽造防止の仕様になった。
右下の管理番号の項目がService Number (軍籍番号)からSocial Security Number (社会保障番号)に変わっていることがわかる。
だた、社会保障番号(SSN)は数字と名前がわかるだけで色々なことに利用できてしまうため、2008年頃からこの社会保障番号の記載を身分証に表示しないようにする、大規模な規格変更が数年掛かりのプロジェクトで進行した。それは裏面のバーコードにも記載しないように変更され、代わりにDoDの管理番号に置き換えられていった。

青地の退役者のカード。全面に丸いホログラムが反射しているのが見える。
これは各種画像からの推測だが、ベースの無記名カードがあって、コピー機みたいな機械で白黒の顔写真と記載事項を印字して、ホログラムシートを重ね貼りしているような製法の質感に見てとれる。
(ホログラムが確認できる画像は少ないので、そもそも付いていないものもあるかもしれない)
特に退役軍人または家族に支給される物では、顔写真と印字にズレが見受けられ、印刷したシートを後付けで貼り付けたように見える。

中央の顔写真の白無地と枠線がずれ、右端を見ると、偏っているのがわかる

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当方ではこの98年式の『DD form 2』のレプリカを製作受注しております。
ご興味がある方は下記リンクをご覧ください。
なお、当方で製作・受注をしている身分証のレプリカは、日本国内においてのみ合法的に所有できるものだけ作成しております。
それ以外の適法性を欠くものは作成しておらず、製作依頼もお受けしておりません。
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https://kamyu408.militaryblog.jp/e969403.html
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★米英軍の身分証明IDカードの実物について★
http://kamyu408.militaryblog.jp/e911069.html
2019/11/6 更新
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https://kamyu408.militaryblog.jp/e1019026.html
2020/1/30 更新
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Posted by kamyu [k-25]
at 15:30
│IDレプリカ