2018年03月08日
米軍、英軍の軍籍身分証明書について
米英軍の身分証明IDカードについて
2019/11/6 更新 《英軍実物画像の追加、現用米軍の追加情報》
2023/1/7 更新 《民間資料NASA画像の追加》
2024/5/21 更新 《民間資料Contractor画像の追加》
近年、欧米の軍人の身分証はデジタルネットワーク化されて、IC内蔵のIDカードになっている。
この記事では実物の画像をもとに調べた内容を解説したいと思う。
●米軍 DD2/CAC(Common Access Card)●
米軍は《DD FORM 2》および《DD FORM 1173》から『DD-2/Common Access Card』に置き換えて、身分照会をバーコード読み取りに更新していった。
《DD FORM》というのは『Department of Defense Format』の略で「国防総省の書式」という意味である。
※「DD2」というのは本来はCACに切り替わる前のバージョンのことで、当方の便宜上の仮称であり、正式名称は《CAC》のみである。
紙やプラスティックカードによる身分証から、ICCと磁気ストライプおよびバーコードを備え、基地のゲートでの瞬時の人物確認や、内蔵したICパッド(Integrated Circuit Chip)により入館証やPCなどのアクセスカード(CAC)として兼用する身分証として採用された。
これは戦場における前線基地(FOB)のゲートチェックでも多用され、米軍兵士を始め、出入りする関係者などにも支給されたようです。
○外国人や軍人以外の関係者の扱い○
画像資料によれば、友軍の兵士の他に通訳、協力者などの一部のアラブ人にも民間人仕様(シビリアン)で発行されたと思われる。また、米軍と行動を共にする民間軍事会社のオペレーター(PMC、警備員・戦闘員)にも支給されたという。
※PMCについてはまだ実際の画像資料を見たことがありません。
《foreign》と記載されているので、他国の空軍兵士と思われる。
《DoD》国防省のコントラクター、つまり外部協力・契約者を指す。
※PMCはこのような形で含まれていると思われる。
陸軍のコントラクター、GSE-12と等級がかなり高く、軍でいう大尉クラス以上に相当する。
某有名なボディーガード一行の写真に旧型CACが確認できる。おそらくDoDエンブレム。
○特殊部隊の場合○
それは身分を隠匿する特殊部隊兵士であっても例外ではないようで、実際に2005年にSEAL により行われた『レッドウィング作戦』に参加し殉職されたSEAL隊員のIDの映像がアルジャジーラなどの報道で流れていた。
この作戦は言わずと知れた、映画『ローン・サバイバー』で描かれている。
特殊部隊の兵士は戦場では身分不詳の不審人物となり得る。
そこで一般兵士や他国の軍と遭遇して協力を持つときには、やはり身分照会できた方が良い場合もあるようです。
そのような事態は映画『ハートロッカー』でのPMCと遭遇するシーンなどでも類推できる。
また、自爆テロを警戒する前線基地(FOB)ではゲートチェックは厳重で、身分証の携帯は必須となる。
『ハートロッカー』では主人公が基地に戻る際にゲートチェックで掲示しているシーンがある。
●DD2/CAC 旧型デザイン●
CACは米4軍および沿岸警備隊(USCG、コーストガード)の現職、予備役兵士や州兵に支給されていて、カード右上のサービスシール(エンブレム)の下に緑の文字で、『現職(Active Duty)』『予備役(Reserve)』『州兵士(Guard)』と記載され区別されている。
(退役者には別の専用身分証を発行)
CACには多くのバリエーションがあり、製作拠点(ローカルメイド)なのか発行時期なのか、細部が異なるものが多くあるので注意が必要。
DD2/CAC(汎用アクセスカード)は2004年10月頃から採用、支給が開始されたとされる。
ちょうどアフガン戦争真っ只中のため、特殊部隊は前線基地に居り、先述のSEAL隊員の写真は臨時で廊下や部屋などで撮影されたような私服であることに注目。
一般兵士も制服などではなく、戦闘服姿で撮影されている。その状況からは、現地の前線基地で撮影されて使用した例は多いと思われる。
当方ではこの身分証のレプリカを製作するときにこの点を《演出》として意識して製作に当たっています。
装備品にこだわるマニアなら、それらの演出の機微の面白さをご理解、共感いただけるのではないだろうか。
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『米軍DD2/CACレプリカID』
http://kamyu408.militaryblog.jp/e850170.html
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レプリカIDカード取扱い一覧
https://kamyu408.militaryblog.jp/e969403.html
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●CIA●
この形式の身分証は広く政府機関にも採用されているので、CIAも使っているはずであるという想像のもとに、推定デザインで製作したのが当方のCIAバージョンレプリカです。
CIAバージョンの説明は別記事へ
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『レプリカID CIA version』
http://kamyu408.militaryblog.jp/e850313.html
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こちらも実際の画像は出るべくもなく、どうなのかは確認はとれていませんが、ネタのひとつとして、『ハートロッカー』を手掛けた女流監督キャスリン・ビグローによるビンラディン暗殺作戦の史実を描いた映画『ゼロ・ダーク・サーティ』において、アフガンでビンラディンの行方を追跡するCIA局員たちが、IDケースで首からぶら下げたり、捕虜尋問の手続きに提示するわずかな演出カットが登場する。
映画よりずいぶん前から個人の趣味としてIDレプリカを手掛けていたため、劇場でそのシーンを見た瞬間、たいへん興奮したのを覚えている。
想像した通りのデザインの小道具が登場したことで、おそらくは実際にリサーチして演出されたものであろうと考え、かなり自信をもって製作に励めるようにもなった。
★政府機関★
NASAの施設での適応訓練のブリーフィングにて、実際に職員が提げているのがDD2-Aの民間バージョン(おそらくNASAのもの)と思われる。
色々な資料を探しているが、このように身につけている実際の映像を見るのは珍しい。
ストラップで首にかけたり、IDホルダーでポケットやベルトに吊るしたり各自好みに応じて身につけている。
これらの画像でも見受けられる政府機関や軍でも施設で採用されている『IDホルダー』の実物も取り扱っていますのでお問い合わせください。
→掲載先『レプリカIDカード取扱い一覧 IDホルダー実物官給品』
●現用DD2-A/CAC 新型デザイン●
そして、2009年から現在はDD2/CAC(汎用アクセスカード)から改良されたバージョンに切り替わっている。
外見上のレイアウトはそれほど変わっていないが、これまではっきり描かれていたサービスシール(所属エンブレム)が背景化されて、開始日の表記がなくなり、右上に有効期限が明示され一目瞭然でわかるように、また全面に文字と線による模様が描かれ偽造防止デザインになった。
過去には無地のため写真や名前だけ張り替える安直な偽造もあった。
★マイナーチェンジ★
左:DD2-A初期型(2009年式)
右:DD2-A後期型(2015年式)
現用DD2-A/CACも2015年7月から後期型にマイナーチェンジして、ID区分を分けるカラーコード(Affiliation Color Code)がカラーバーだけではなく、色弱や色盲の人でもわかるようにカラーバーの右端に丸で囲んだアルファベットの表示(頭文字)が併記されるようになり、ICパッド(Integrated Circuit Chip)も旧型のDD2/CACにおいて数種類のバリエーションがあったが、丸みのあるシルエットの新型に変わった。
(当ブログでは便宜上タイプ3と呼ぶ事にする)
カラーコードは以下の通り。
軍属 コードW カラーバー無し(ホワイト)
契約者 コードG カラーグリーン
外国籍 コードB カラーブルー
この現用CAC に関しては、元海兵隊員の実物を手に取って見たことがあるが、紙を積層圧縮して表面をラミネートしたようなカードだった。
現用レプリカも受注を始めました。
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米軍現用レプリカ身分証《DD2-A/CAC》の製作
https://kamyu408.militaryblog.jp/e1006225.html
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レプリカIDカード取扱い一覧
https://kamyu408.militaryblog.jp/e969403.html
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●英軍 MOD form 90●
英国海軍のID
米軍について書いたように、イギリス軍でもプラスティックカード仕様の身分証が使われている。
こちらはまだ磁気カードのものしか資料が無いのだけれど。
陸軍は緑、海軍は青、空軍はグレーの基調となって斜めに文字列がストライプ状に入っている。文字の内容に意味があるのかは不明。書いてある文字列は同じものがループしている。
表側には『英国軍 Armed Forces』の紋章があしらわれ、同じ図柄のホログラムが付いている。
英国陸軍のID
IDに記載される情報は、階級、生年月日、身長、名字と名前のイニシャル、それと個人識別番号、IDの有効期限。
顔写真には昔ながらの割印がデザインとして入っているが、写真はデータと共に印刷されている。
英国陸軍のID
裏面には磁気ストライプが入っているそうだが、引っ掛かるのは二次情報ばかりでMOD-90の裏面の画像は見つかっていない。(伝聞)
また、このIDも米軍と同じように民間と規格の共通点があるようだけれど、詳細については検索しても掲示板などの伝え聞きばかりで、まだよくわかっていない。
英国空軍のID
(表面の劣化によりホログラムが後付けであるのが見てとれる)
いつから採用されているのか調べているが、少なくとも2006年の掲示板に話題が出ているのでそれ以前から採用されていることは確かである。
その名称のとおり、90年代からこの仕様なのかもしれない。(推測)
少ない資料をもとに何とかレプリカの製作に至ったので、詳細については製作ページを参照してください。
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『英軍MOD-90レプリカID』
http://kamyu408.militaryblog.jp/e850074.html
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●筆者コメント●
レプリカですら手にするとワクワクしてくる軍ヲタなので、実際のIDの情報が入るだけで気持ちが揚がる。これらの情報はネット上のデータを繋ぎ合わせて、ようやくそれらしく理解してきたところであって、正直まだまだ確実な情報とは言いがたい。海外のサイトをまわっても公式の情報ソースではなく、掲示板やSNSのコメントなど二次情報が多い。
自身の備忘録も兼ねてまとめているけれど、あえて伏せているところや、足りないところは多いので、「このようなものだ」という参考としてお読みいただきたい。
また、誤りやもっと正確な情報、証言などがありましたらご意見、ご指南していただけると助かります。
興味がおありでしたら各種レプリカの方もどうぞ。
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レプリカIDカード取扱い一覧
https://kamyu408.militaryblog.jp/e969403.html
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2018/3/8 2019/9/24 Kamyu.[K-25]
2019/11/6 更新 《英軍実物画像の追加、現用米軍の追加情報》
2023/1/7 更新 《民間資料NASA画像の追加》
2024/5/21 更新 《民間資料Contractor画像の追加》
近年、欧米の軍人の身分証はデジタルネットワーク化されて、IC内蔵のIDカードになっている。
この記事では実物の画像をもとに調べた内容を解説したいと思う。
●米軍 DD2/CAC(Common Access Card)●
米軍は《DD FORM 2》および《DD FORM 1173》から『DD-2/Common Access Card』に置き換えて、身分照会をバーコード読み取りに更新していった。
《DD FORM》というのは『Department of Defense Format』の略で「国防総省の書式」という意味である。
※「DD2」というのは本来はCACに切り替わる前のバージョンのことで、当方の便宜上の仮称であり、正式名称は《CAC》のみである。
紙やプラスティックカードによる身分証から、ICCと磁気ストライプおよびバーコードを備え、基地のゲートでの瞬時の人物確認や、内蔵したICパッド(Integrated Circuit Chip)により入館証やPCなどのアクセスカード(CAC)として兼用する身分証として採用された。
これは戦場における前線基地(FOB)のゲートチェックでも多用され、米軍兵士を始め、出入りする関係者などにも支給されたようです。
○外国人や軍人以外の関係者の扱い○
画像資料によれば、友軍の兵士の他に通訳、協力者などの一部のアラブ人にも民間人仕様(シビリアン)で発行されたと思われる。また、米軍と行動を共にする民間軍事会社のオペレーター(PMC、警備員・戦闘員)にも支給されたという。
※PMCについてはまだ実際の画像資料を見たことがありません。
《foreign》と記載されているので、他国の空軍兵士と思われる。
《DoD》国防省のコントラクター、つまり外部協力・契約者を指す。
※PMCはこのような形で含まれていると思われる。
陸軍のコントラクター、GSE-12と等級がかなり高く、軍でいう大尉クラス以上に相当する。
某有名なボディーガード一行の写真に旧型CACが確認できる。おそらくDoDエンブレム。
○特殊部隊の場合○
それは身分を隠匿する特殊部隊兵士であっても例外ではないようで、実際に2005年にSEAL により行われた『レッドウィング作戦』に参加し殉職されたSEAL隊員のIDの映像がアルジャジーラなどの報道で流れていた。
この作戦は言わずと知れた、映画『ローン・サバイバー』で描かれている。
特殊部隊の兵士は戦場では身分不詳の不審人物となり得る。
そこで一般兵士や他国の軍と遭遇して協力を持つときには、やはり身分照会できた方が良い場合もあるようです。
そのような事態は映画『ハートロッカー』でのPMCと遭遇するシーンなどでも類推できる。
また、自爆テロを警戒する前線基地(FOB)ではゲートチェックは厳重で、身分証の携帯は必須となる。
『ハートロッカー』では主人公が基地に戻る際にゲートチェックで掲示しているシーンがある。
●DD2/CAC 旧型デザイン●
CACは米4軍および沿岸警備隊(USCG、コーストガード)の現職、予備役兵士や州兵に支給されていて、カード右上のサービスシール(エンブレム)の下に緑の文字で、『現職(Active Duty)』『予備役(Reserve)』『州兵士(Guard)』と記載され区別されている。
(退役者には別の専用身分証を発行)
CACには多くのバリエーションがあり、製作拠点(ローカルメイド)なのか発行時期なのか、細部が異なるものが多くあるので注意が必要。
DD2/CAC(汎用アクセスカード)は2004年10月頃から採用、支給が開始されたとされる。
ちょうどアフガン戦争真っ只中のため、特殊部隊は前線基地に居り、先述のSEAL隊員の写真は臨時で廊下や部屋などで撮影されたような私服であることに注目。
一般兵士も制服などではなく、戦闘服姿で撮影されている。その状況からは、現地の前線基地で撮影されて使用した例は多いと思われる。
当方ではこの身分証のレプリカを製作するときにこの点を《演出》として意識して製作に当たっています。
装備品にこだわるマニアなら、それらの演出の機微の面白さをご理解、共感いただけるのではないだろうか。
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『米軍DD2/CACレプリカID』
http://kamyu408.militaryblog.jp/e850170.html
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レプリカIDカード取扱い一覧
https://kamyu408.militaryblog.jp/e969403.html
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●CIA●
この形式の身分証は広く政府機関にも採用されているので、CIAも使っているはずであるという想像のもとに、推定デザインで製作したのが当方のCIAバージョンレプリカです。
CIAバージョンの説明は別記事へ
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『レプリカID CIA version』
http://kamyu408.militaryblog.jp/e850313.html
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こちらも実際の画像は出るべくもなく、どうなのかは確認はとれていませんが、ネタのひとつとして、『ハートロッカー』を手掛けた女流監督キャスリン・ビグローによるビンラディン暗殺作戦の史実を描いた映画『ゼロ・ダーク・サーティ』において、アフガンでビンラディンの行方を追跡するCIA局員たちが、IDケースで首からぶら下げたり、捕虜尋問の手続きに提示するわずかな演出カットが登場する。
映画よりずいぶん前から個人の趣味としてIDレプリカを手掛けていたため、劇場でそのシーンを見た瞬間、たいへん興奮したのを覚えている。
想像した通りのデザインの小道具が登場したことで、おそらくは実際にリサーチして演出されたものであろうと考え、かなり自信をもって製作に励めるようにもなった。
★政府機関★
NASAの施設での適応訓練のブリーフィングにて、実際に職員が提げているのがDD2-Aの民間バージョン(おそらくNASAのもの)と思われる。
色々な資料を探しているが、このように身につけている実際の映像を見るのは珍しい。
ストラップで首にかけたり、IDホルダーでポケットやベルトに吊るしたり各自好みに応じて身につけている。
これらの画像でも見受けられる政府機関や軍でも施設で採用されている『IDホルダー』の実物も取り扱っていますのでお問い合わせください。
→掲載先『レプリカIDカード取扱い一覧 IDホルダー実物官給品』
●現用DD2-A/CAC 新型デザイン●
そして、2009年から現在はDD2/CAC(汎用アクセスカード)から改良されたバージョンに切り替わっている。
外見上のレイアウトはそれほど変わっていないが、これまではっきり描かれていたサービスシール(所属エンブレム)が背景化されて、開始日の表記がなくなり、右上に有効期限が明示され一目瞭然でわかるように、また全面に文字と線による模様が描かれ偽造防止デザインになった。
過去には無地のため写真や名前だけ張り替える安直な偽造もあった。
★マイナーチェンジ★
左:DD2-A初期型(2009年式)
右:DD2-A後期型(2015年式)
現用DD2-A/CACも2015年7月から後期型にマイナーチェンジして、ID区分を分けるカラーコード(Affiliation Color Code)がカラーバーだけではなく、色弱や色盲の人でもわかるようにカラーバーの右端に丸で囲んだアルファベットの表示(頭文字)が併記されるようになり、ICパッド(Integrated Circuit Chip)も旧型のDD2/CACにおいて数種類のバリエーションがあったが、丸みのあるシルエットの新型に変わった。
(当ブログでは便宜上タイプ3と呼ぶ事にする)
カラーコードは以下の通り。
軍属 コードW カラーバー無し(ホワイト)
契約者 コードG カラーグリーン
外国籍 コードB カラーブルー
この現用CAC に関しては、元海兵隊員の実物を手に取って見たことがあるが、紙を積層圧縮して表面をラミネートしたようなカードだった。
現用レプリカも受注を始めました。
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米軍現用レプリカ身分証《DD2-A/CAC》の製作
https://kamyu408.militaryblog.jp/e1006225.html
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レプリカIDカード取扱い一覧
https://kamyu408.militaryblog.jp/e969403.html
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●英軍 MOD form 90●
英国海軍のID
米軍について書いたように、イギリス軍でもプラスティックカード仕様の身分証が使われている。
こちらはまだ磁気カードのものしか資料が無いのだけれど。
陸軍は緑、海軍は青、空軍はグレーの基調となって斜めに文字列がストライプ状に入っている。文字の内容に意味があるのかは不明。書いてある文字列は同じものがループしている。
表側には『英国軍 Armed Forces』の紋章があしらわれ、同じ図柄のホログラムが付いている。
英国陸軍のID
IDに記載される情報は、階級、生年月日、身長、名字と名前のイニシャル、それと個人識別番号、IDの有効期限。
顔写真には昔ながらの割印がデザインとして入っているが、写真はデータと共に印刷されている。
英国陸軍のID
裏面には磁気ストライプが入っているそうだが、引っ掛かるのは二次情報ばかりでMOD-90の裏面の画像は見つかっていない。(伝聞)
また、このIDも米軍と同じように民間と規格の共通点があるようだけれど、詳細については検索しても掲示板などの伝え聞きばかりで、まだよくわかっていない。
英国空軍のID
(表面の劣化によりホログラムが後付けであるのが見てとれる)
いつから採用されているのか調べているが、少なくとも2006年の掲示板に話題が出ているのでそれ以前から採用されていることは確かである。
その名称のとおり、90年代からこの仕様なのかもしれない。(推測)
少ない資料をもとに何とかレプリカの製作に至ったので、詳細については製作ページを参照してください。
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『英軍MOD-90レプリカID』
http://kamyu408.militaryblog.jp/e850074.html
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●筆者コメント●
レプリカですら手にするとワクワクしてくる軍ヲタなので、実際のIDの情報が入るだけで気持ちが揚がる。これらの情報はネット上のデータを繋ぎ合わせて、ようやくそれらしく理解してきたところであって、正直まだまだ確実な情報とは言いがたい。海外のサイトをまわっても公式の情報ソースではなく、掲示板やSNSのコメントなど二次情報が多い。
自身の備忘録も兼ねてまとめているけれど、あえて伏せているところや、足りないところは多いので、「このようなものだ」という参考としてお読みいただきたい。
また、誤りやもっと正確な情報、証言などがありましたらご意見、ご指南していただけると助かります。
興味がおありでしたら各種レプリカの方もどうぞ。
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レプリカIDカード取扱い一覧
https://kamyu408.militaryblog.jp/e969403.html
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2018/3/8 2019/9/24 Kamyu.[K-25]
運転免許証レプリカについて
アメリカ、イギリスの運転免許証
米軍の旧式身分証
FBIの身分証、バッジカードについて
米軍現用の身分証の種類について《軍籍、政府職員》
米軍現用レプリカ身分証 新型《DD2-A/CAC》
アメリカ、イギリスの運転免許証
米軍の旧式身分証
FBIの身分証、バッジカードについて
米軍現用の身分証の種類について《軍籍、政府職員》
米軍現用レプリカ身分証 新型《DD2-A/CAC》
Posted by kamyu [k-25]
at 21:01
│IDレプリカ
エントリーのページをご覧いただき、注意事項とオーダーの手順をご確認いただき、どのIDをご希望されるのか、設定などをメールにてお伝えください。
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